災害は忘れた頃にやってくる
災害は忘れた頃にやってくる
引用元:科学者兼随筆家 寺田寅彦氏
私が住む日本は地震がとても起きやすい場所に位置しており、地震が起きにくいと言われていた九州でも2016年に熊本地震が発生しました。
また、政府の地震調査委員会によると、今後30年以内に南海トラフの巨大地震が起きる確率を80%として公表しています。また、今の技術では地震の発生を抑えることは出来ません。
それでも私たちに出来ることはあります。それは災害の被害を抑えること、言い換えれば「減災」が私たちに出来ることであると同時にそれが求められています。
そしてそれは、今やらなければならないことです。一度地震に耐えれたから大丈夫という考えは危険で、一度地震を受けると建物などは耐久力を大きく失います。そして災害は忘れた頃にやってきます。起きてから手遅れにならないよう、今できることは今の内に行うことが後々後悔しないための鉄則です。
減災の取り組み例
地震による被害の多くは家具や建物の倒壊に巻き込まれるというケースです。つまり、倒壊物がない草原で地震が発生しても死ぬことはほぼないと言えます。
そのため、地震が発生時には「家具は倒れるもの」として考える必要があります。もちろん倒れるのは家具だけでなく、お風呂場での転倒も十分考えられるのでその点も対策がしておいた方がより安全です。
では、実際に家の中で起きる被害を減らす減災の取り組みとしてどのような事が出来るのかを部屋別にいくつか紹介します。
子供部屋
子供部屋には学習本や漫画本などが陳列された本棚やクローゼットなどの見直しが必要です。特に家具が倒れた時に布団ベッドが下敷きになるようなら要注意です。背の低い家具にしたり、壁に固定して倒れないようにしましょう。
・家具が転倒しても布団やベッドを下敷きにしないように対策する
子供部屋の減災グッズ
リビング
リビングではそこまで大きい家具は少ないと思いますが、高価なテレビなどにも転倒対策をし資産を守ることもまた「減災」のひとつです。
また、リビング内でよく通る場所やソファーの真上にエアコンがある場合も落下の危険性があるため、エアコンやソファーの位置を変えるなど減災効果のある模様替えも効果的です。
・落下物が当たりにくいような部屋の模様替えや家具などの向きを変える
・キャスター付きの家具が滑ってガラスを割らないように位置を確認する
リビングの減災グッズ
キッチン
キッチンには多くの危険があります。冷蔵庫やその上に置いたレンジ、食器棚から飛び出してくる食器などがあります。これらもなるべく頭上に置くことを避けると共に、壁に固定するなど転倒を防ぎましょう。
・冷蔵庫が倒れたときにドアを塞がないように置き場を確認する
・食器棚から飛び出した皿が割れて逃げ道を塞がないように対策する
キッチンの減災グッズ
最後に
この記事では地震による被害を少しでも減らしたいので注意すべきポイントと減災に役立つ商品をまとめましたが、ここで書かれていることが全てではありません。そして、減災に一番効果的なのは一人ひとりの意識です。
地震の被害は建物や家具の倒壊だけではなく、時に津波や土砂崩れに巻き込まれることがあります。それらに巻き込まれないようにするために、まず自分が住んでいる地域がどのような所なのか、また、災害が発生したらどこに避難すれば良いのか市区町村が公開しているハザードマップからその情報を得ることが重要です。
この記事がそういった、総合的な防災・減災対策に意識を向ける切っ掛けになれば幸いです。
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